15歳未満のマイナンバーカード取得は大変?

2019年08月24日に作成
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公務員は個人カード年度内取得を 政府、普及率向上で実質義務化 中日新聞 2019年8月19日

先週、公務員本人・扶養家族 のマイナンバーカード取得の実質義務化のニュースがでていました。

自分自身だだの学生なので、公務員ではないのですが、マイナンバーカードは持っていて、住民票をコンビニで取得するのには便利だと思ってます。2歳の娘にマイナンバーカードはいらないかなと思っていたので、カードは持っていませんでしたが、今回ちょっと調べてみました。  

調べた結果

  • 申請は簡単、カードの受取りがややこしい
  • 15歳未満の子供は親と子の二人 で市役所までカードを受取りに行く必要がある
  • 親と子、両方の本人確認書類が必要
  • 場合によっては親子関係を証明するのに 戸籍謄本が必要になるかもしれない

申請は簡単

マイナンバーカード交付の申請は、「マイナンバー通知カード」(マイナンバーが書いてある縦長の紙のもの)のQRコードをスマートフォンで読み取って、本人の写真をとるだけで、比較的簡単に申請ができそうな感じでした。また、パソコンや、郵送でもできるようです。だだ、15歳未満の子の場合は通常親(法定代理人)が申請する必要があるようです。

詳しくはマイナンバーカード総合サイト 交付申請を見て、確認ください。

受取りに関して

申請1~2ヶ月後に、マイナンバーカードの交付通知書(はがき)が届くので、そのはがきを市役所もって行き、マイナンバーカードを受け取ることができます。しかし、15歳未満の子供の場合、法定代理人(通常親)と二人で受取りに行く必要があるみたいです。代理人単独で受け取るのは「やむをえない理由」の場合なので、通常親単独での受取りは認められなさそうです。また、横浜市のページによると通勤・通学は「やむを得ない理由」にならないようです。


注意:マイナンバーカードをお受け取りいただけるのは、原則ご本人となります。お仕事が多忙、通勤・通学のため、区役所にお越しになれない場合は、代理の方にはお渡ししておりません。



つまり、子供のマイナンバーカードを取得するには、親だけでなく、子供も学校や保育園を休むか遅刻して市役所へ受取りにいく必要があるかもしれません。

本人確認書類に関しては子供と親の両方必要で、親は免許証などで1つあればOKですが、子供は免許証がないため2つ必要で、健康保険証と医療受給者証(おそらくが子ども医療証が該当するようです)でなんとか2つ用意できそうです。

マイナンバーカード交付申請パンフレットPDFより

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戸籍謄本は必要??

さらに、上のパンフレットでは「代理権の確認書類」に「戸籍謄本その他資格を証明する書類」(ただし、本籍地が市区町村の区域内である場合」または「ご本人が15歳未満の者で、代理人と同一世帯かつ親子関係にある場合」は不要)と書いてあります。これを見る限りは、15歳未満の子供の親で、同一世帯であるなら戸籍謄本はいらないはずです。

しかし横浜市のページでは、以下のように書いてあります。


5.代理権の確認書類
申請者本人が15歳未満の場合:戸籍全部事項証明書(戸籍謄本)
※横浜市内に本籍がある方は不要です。また、住民票で法定代理人であると確認できた場合は、省略可能となる場合があります。



戸籍謄本の提出が不要な、市役所単独で親子関係を確認できる条件として、おそらく

➀本籍地と受取りの市役所が同じなので、戸籍謄本を市役所が持っているので、親子関係が確認できる

➁住民票で親子関係が確認できる

があって、➁に関してはさらに微妙なところが出てくるようです。

彦根市のページによると以下のように書いてあります。


マイナンバーカードの交付通知書(ハガキ)に記載されている、『○代理権の確認書類』について、「同一世帯の親等は不要」との記述がありますが、代理権の確認書類が不要になるケースは以下の場合のみとなりますのでご注意ください

●子ども(15歳未満)のマイナンバーカードを、世帯主である親(父または母)が受け取りに来る場合

例えば、“父”が世帯主の場合に“母”が受け取りを希望する場合や、“祖父母”が世帯主の場合に“父”または“母”が受け取りを希望する場合は代理権の確認書類が必要です。



どうゆうことかというと、おそらく、住民票は 世帯主との関係 しか書いてないので、「世帯主」(父)、「妻」(母 or 義母)、「子」(子)の3人がいた場合、住民票からは「子」は「世帯主」の「子」であることは確認できるが、「妻」の「子」であるかは確認できないという論理なのではないかと思います。

パンフレットの方は同一世帯かつ親子関係でOKと書いてあるので、どちらが正しいかはよくわかりません。とはいえ、父が世帯主の場合、母と子で受取りに行くと戸籍謄本が必要と言われてしまう可能性があります。この場合、戸籍謄本が必要になるのですが、本籍が遠い場所の場合、郵送してもらう必要が出てきます。

親がマイナンバーカードを持っていると戸籍謄本をコンビニで取得できる場合もあります。だた、本籍地側の自治体が対応してないと取得できないのですが、ざっとみるかぎり半分程度の自治体でしか対応してないようです。

親が子の代理として公的な手続きを行う必要があるとき、代理権の証明が必要なら、 親のマイナンバーカードに子の代理権の証明を付加させて、親がスムーズに手続きを代理できる仕組みの方が重要な気がします。

子供がマイナンバーカードを取得するメリット

現状、親であっても、コンビニで住民票や印鑑証明をとれることくらいしか、通常マイナンバーカードにメリットがないのですが、子の場合同様にメリットは少ないと思います。それも、親がマイナンバーカードを持っていれば、世帯分の住民票がコンビニで取れます。また、通常カードの有効期限は発行の日から10回目の誕生日なのに対し、20歳未満の場合、容姿の変動が大きいことから有効期限は発行の日から5回目の誕生日と短くなっています。将来的に、カードの保有者が増えて、利用先が増えればメリットはあるかもしれませんが、現状、学校や保育園を休むか遅刻してまで、取得するメリットは少ないと思います。